雲母書房
書籍詳細

病院化社会をいきる
医療の位相学

米沢 慧 【著】
1,700円(税込:1,836円)
介護に役立つ思想書
四六判 / 上製
196頁
2006年06月10日
978-4-87672-203-7
4-87672-203-X


家庭の医学 五年生存説 「白い巨塔」 在宅ホスピス 老齢 アルツハイマー病 医原病 医療事故 告知 患者学 ほか
「病院で生まれ、病院で死ぬ」時代を象徴する33のキーワードから構成。広井良典氏(千葉大学教授)との対談「往きの医療と還りの医療」収録。
かつては「病(illness)は患者が医師のもとに訪れるまでのもの。疾患(disease)は受診の後、患者が帰途に着いたときのものである」という名言もあった。医師のまえで症状を訴えるまでは病人だが、診断を受け病名をつけてもらってはじめて患者になるというものだ。けれど、いま病院は病人を相手にする機関とはかぎらなくなった。もっといってしまうと、病院は積極的に健康な人を呼び込んで、健康を維持するために“患者”として拘束するようになっている。(「まえがき」より)

まえがき
侵襲 しんしゅう/からだにダメージを与える現代医療
在宅ホスピス/寄り添うケアの核心
セカンドオピニオン/最適な治療、自分の生を選ぶために
健診と検診/健康を引き出すのか、病気を探すのか
インフォームド・コンセント/「説明と同意」は「信任と契約」
シシリー・ソンダース/近代ホスピス運動の創始者、その理念と思想とは
老齢/〈老齢〉は超人間の姿である
病人と患者/医師は病人を診ないで患者にする?
疾患/細胞・分子・遺伝子情報――いまこそルーツの見直しを
人工呼吸器 レスピレーター/ALS――呼吸器とともに生きる現実
家庭の医学/自宅が病室になったとき
患者学/医療を変えるため、患者が変わること
アルツハイマー病/「わたし」が壊れていく病を見つめる
医原病/医療が原因で発生する病気
慰めと癒し/医学は人間の「慰めと癒し」の技術である
SP 模擬患者/医療面接の大切さを医療者に問うために
ケアタウン/ホスピスケアを地域のものにする試み

対談○●往きの医療と還りの医療  広井良典×米沢 慧
医療事故/ニュースにならない必然型の医療事故。医療者の倫理はいま
検診ツアー/病気発見のための観光ツアー
「白い巨塔」/人気テレビドラマが示した現実の問題とは
新医学概論/医学は科学というよりは情報の学である
痴呆症/認知症一七〇万人。共感が生まれるケアのかたち
フリーランス/看護師 がんサバイバーであることを力として
告知/ほんとうのことを告げること
E・キューブラー・ロス/いのちの物語を受けとめるために
死生観/死んだらどこへいくのだろう
がん治療/「治療をしない」という選択肢もある
死因/がん死が一位。しかし死因は選べない
A・アルツハイマー/アルツハイマー病第一例目は一九〇一年
医学的無益/安楽死事件をめぐって
五年生存説/「再発の可能性はゼロ」といえない
延命と看取り/刻々と加速する終末期医療の現実
医師と医者/病気を診るのが医師、病人を診るのが医者

あとがき




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