雲母書房
書籍詳細

自尊感情を高める学級づくりと授業

園田雅春 【著】
1,600円(税込:1,728円)
学校教育
A5判 / 並製
248頁
2013年04月25日
978-4-87672-323-2
4-87672-323-0


いま教育現場は多様化する子どもたち、そして多岐にわたる教育課題に直面している。その状況下で真摯な取り組みがつづけられているが、多忙化の流れは止めどなく、「本などゆっくり手に取っている暇がない」という声もよく聞く。思わずうなずいてしまう。しかし、本書はあくまでも「現場目線」を第一としたつもりである。居住まいを正して読んでもらうことを想定していない。
イメージ映像的にいうなら、ゴールめざして走行をつづけるマラソン・ランナーが、沿道に並べられたドリンクを素早く手に取り、走りながら飲む。飲みながら走る。ときには、ほてった頭や体に直接かけ流す。あの特製ドリンクのように、片手で取り、気分にまかせて読んでもらえば幸いである。
そして、走りつづける元気、走りつづけようとする意欲を少しでも増進してもらえば、この上なくうれしい。加えていうなら、本書は走るための技法について述べたものではない。また、その理論を展開したものでもない。いわば「読むサプリメント」である。

第1章 子どもの自尊感情を育てるために
学校は「集団的自尊感情」をはぐくむ場
生きているだけで愛されていると感じる時
「キラリさん」への金メダル
「あなたが大切だ」という言葉の意味
自分がみじめさを味わって気づいた
それはあなたが気づいていないだけ
いじめ問題と「心の金持ち」
親や教師に大事にされた記憶
やっぱりキーワードは「自尊感情」だ!
マサと「椅子の背もたれ」
自尊感情と「どうせ・しょせん感覚」
松井選手をはぐくんだ言葉で授業ができる
思わず声を上げてしまった出来事
芸人田村と教師「工藤さん」の物語
気になる母子との出会い
家庭訪問と子どもの「立つ瀬」
胸のあたりがむくむくなる詩
「子どもをい.っぱい抱きしめたい」
まるで人間ドックの結果を見るときのよう
子どもの「風呂敷包み」の中にあるもの

第2章 子どもがつながり深まる〈学級づくり〉
学級は「ある」のではなく「なる」もの
もうひとつの「学級びらき」
子どもはドラマを吸って育ち合う
ある投書記事「涙した先生」に学ぶ
たかがトランプ されどトランプ
教室に子どもがつながる「文化ボンド」はあるか
「ヒナ」は教室から巣立っていった
悩める子どもたちと教師の実践力
教科書がかすんでしまったクラス
鉄則は「ピンチこそチャンス」
「マイナス志向 バンザイ」を叫んだK子
元気の出る「パーソナル・クイズ」
どうする 悩ましい「女子のグループ化」
いま『学級革命』から得られるもの
この1冊に「実践の血」が騒いだ
「星になろう」を学年の合言葉に
ある理髪店主の「嘆き」
いじめられている子どもの支え
「健全なツッコミ」が飛び交う教室
『勇気の分数』と『ニュー・スター』
いま「学級づくり」という実践は健在か

第3章 子どもがつながり高まる〈授業づくり〉
「流れ星型」授業と「ダイヤモンド型」授業
サヨナラ 教師解説型の授業
久しぶりにいい授業をみた
心に大きく響く小さな発言
授業の成功は見た目が9割か
ある校長のステキな「授業」観
なんとブザマな「指導」なのか
教師の仕事は「ウケとツッコミ」が肝心
横道にそれてくれる先生が大好き
授業の上手下手は生まれつきなのか
授業とモバイル・ゲーム世界との対決
学び合いと「創意力」をめざす教室
教師に求められる「活用力」
生き方を問い直す「総合的な学習」
「世界のカルピス」を動かした算数の授業
その教室には心地よい緊張感が漂っていた
教師のストライク・ゾーン
子どもは「未完の姿で完結している」
子どもが学びから離れない授業
「ドラマ」がなければ実践じゃない

第4章 〈授業〉と〈学級づくり〉の結び目
「心臓がとれそう」な研究授業
女子と男子が自然に混ざり合う教室
中学年は「注学年」なのだ
お互いが「いい味」を出せる授業
授業を組織すること・学級を組織すること
授業開始前に勝負は9割決まっている
「子どもを概念的にとらえるな」という教え
子どもが書いたステキな「読み物資料」
あえて「ニュートラル」を演じる教師
はぐくもう「○○力」より「○○欲」
子ども同士の応答が活かされる授業
教育における「生もの」と「干物」
『わたしのいもうと』は心の中に生きる
学級も授業もまとめるものじゃない
「学級総合力」 10のチェック・リスト



Copyright(c)2007 KiraraShobo Ltd.All Rights Reserved