雲母書房
書籍詳細

関係障害論〈新装版〉
ー老人を縛らないためにー

しばらくお待ちください。
三好春樹 【著】
1,800円(税込:1,944円)
介護概論
四六判 / 並製
344頁
2018年11月10日
978-4-87672-357-7
4-87672-357-5

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“呆け”や“寝たきり”の原因を、知能や身体の障害としてではなく、人間関係の障害として理論化した本書は、「老い」への見方を変えれば障害は乗りこえられることを、豊富な事例に基づいて検証していく。ついに“介護”が“思想”と出会った。

第1章 なぜ「関係障害論」なのか……………………13
なぜ老人を「抑制」してしまうのか/「嫉妬妄想」と呼ばれるケースから
「専門家に相談」は正しいか/原因は関係≠ニいう仮説を立てる
関係≠ノよる問題は関係≠ナ治す/一方的関係が権力を生む
防衛機制の先取り/関係を豊かにする/関係を相互的にするとは
関係は精神を変える/オムツになってしまったKさん
オムツ体験をしてみると/「オムツの中にしていいのよ」
もし認知症老人だったら/「アヴェロンの野生児」を読んでみる
人間の目が光る?/介護状況が作ったものは介護で治す
回復していく皮膚感覚と尿意/関係≠ヘ感覚と身体を変える
なぜ「社会」や「環境」ではなくて関係≠ネのか

第2章 関係の出発点は私自身…………………………75
緊急入園のM・Hさん/家庭復帰できるんじゃないか
一転して問題老人≠ノ/他の老人にも迷惑が
M・Hさん対策会議/悪口≠フ後に同情論
ハト派とタカ派は非妥協的/曖昧さを引き受ける度量
具体的プランは二つだけ/なぜこんな不思議なことが
会議を察知した?/何かが変わったはず
ケース会議を開く前に問題解決/M・Hさんの問題点
老人のいい点を見つけ出す/ネガをポジに転化する
わがまま≠ヘ天真爛漫/いい点が出てくる場面づくり
天国か地獄か/老いのマイナスイメージをプラスに
高齢≠ヘ阻害因子/陳旧例≠ヘ相手にしない
八〇過ぎたら生き仏/寝たきり≠セってプラスになる
ゆとりを持って手足を縛る?/寮母さんへ三つのお願い
自分をとおして関係を開いていく

第3章 関係≠フとらえ方と構造………………………145
従来の関係≠フとらえ方―足し算の関係論―/専門家が関係障害を作る
従来の関係論は手術室の関係論/私たちが提案する掛け算の関係論
ピアジェとマズローをちゃんと批判しなくては
食べて出すこと自体に意味はないのか
いま、ここ≠ノ自己実現はある/進歩主義者は老いとつきあえない
関係≠フ内部の構造は?/もう一つの大切な関係
吉本隆明の幻想論がヒント/自分自身との関係≠ニは?
三つの軸で関係を捉えてみよう

第4章 関係を評価するということ…………………179
現実の老いを見ようとしない/「野蛮」を「未開」と言い換えた進歩主義
野生の思考と栽培の思考/ケアの第一印象は遅れた世界
人を関係の中で見る/関係の評価法を手に入れよう
関係世界を立体で表す/個性的な老人を立体で表してみる
障害と老化に弱いのは?/社会的関係の喪失
家族的関係の変容/自分との関係は世間と身内で決まる
「ぼくは寂しいんです」/芝居のつもりが本気になって
関係的世界への回帰/さあ、関係づくりを始めよう
雰囲気で感じとる/自然にできる任務分担
自分との関係は目≠ナわかる/難しい家族関係からのアプローチ
新たな社会的関係をつくり出す/家族関係が変化してくる

第5章 デイサービスの原則………………………………241
竹内先生の三原則/法律は融通が効くようにつくられている
訪問なきデイは軽い人ばかり/家に行って初めてわかったこと
送迎は一日二回の訪問活動/魚と海は切り離せない
「無愛想」が威厳に/重症者から、重症者中心に
初めて来た人をその日の中心に/レクリエーションの個別化
不利な条件を逆手にとれ/送迎がないからこそ
どうしたら来てくれるか/なぜ、ばあさんにもてるんだろう
封建的な意識をどうするか/送迎者が村中をぐるぐる
試合はもう始まっている

第6章 関係づくりのリハビリ…………………………285
呆けを受け入れないデイなんて/呆けの人こそ関係≠ェ有効
関わる前に分類するな/現場からつくりあげたシステム
意欲は関係がつくる/地域が変わってくる
外にでるからスロープができる、逆じゃない/関係論的アプローチを
関係論としての「生活臨床」/関係論なき生活論の破綻
老いをめぐる関係障害/より自然に近い存在/スキンシップの実技

別 章…………………………………………………………………321
@純粋ナースコール
A私たちの倫理の由来
Bメサイヤ・コンプレックス≠フ罠

◎僕らは人間をリアルに見ているだろうか 後書きにかえて…………338




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