雲母書房
コラム

松村康貴


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たまたま
3月21日(水)19時〜、たまたまの会のお知らせ
2012.03.15
「アンダーコントロール」というドイツのドキュメンタリー映画を観た。
原子力発電所の内部と、地域住民の住民投票によりあっさりと廃炉になった建物をたんたんと映し出した映画である。

とくに原発推進派のコメントや反対派のコメントがあるわけでもない。
しかし、前に紹介した「100000年後の世界」よりずっといい。
完成直前の原発が、住民投票の結果廃止となり、建設時の倍の資金を投じて、地道に解体作業をしていく。
ここにはまっとうな民主主義が存在する。そしてシシューポス的労働。
もちろん、「100000年後の世界」で感じた違和感はここではさらに明らかになる。
つまり、原発を建設する科学の力より、解体するときのほうがさらに高度な科学の力が必要だということ。
資金も建設時より解体時の方が倍、いやそれ以上かかることがわかってくる。
こんなコメント(要約だが)があった。
「科学は進歩すれども、原発は建設当時の科学の水準に決定的に拘束される」
ここで気づかされるのは、原発反対の思想が「往相」ではもはやなく、「還相」として築かれている、ということである。
そもそも原子力の平和利用という、矛盾した欧米の「往相」的考え方は、
欧米内部において早い時期から解体していたのだ。

さて、
3月21日(水)は、竹内敏晴氏・野口三千三氏に師事し、
「身体・声・言葉」についてレッスンの場を広げる瀬戸嶋 充さんによる身体と声のレッスンです。
場所は雲母書房で19時より行うことにしました。
参加の際は、動きやすい服装でお願いします。

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